2012年7月17日火曜日

ひとりの時間

社会人聴講生として、大学に通っていた時のこと。
ひとりで、学食でお昼ご飯を食べていると
後ろの席で、女子学生さんたちが
ヒソヒソ話しているのが聞こえてきました。

「あの人、すごいね」

周りを見渡しても、該当する人は見当たらず。
もしかして、私のこと?

「……聴講生なんじゃない?」
「なぁんだ」

そこで、ハタと気付いたのです。
彼女たちは、私がひとりで食事をしていることに
驚いていたのだと。

テレビで言ってました。
いまの大学生は ひとりで学食でランチできないのだそうです。
「あの人、友達がいないんだ」と思われるのが嫌なので
トイレの個室で食べる人もいるのだとか。

私たちの学生時代には携帯がなかったので、
友達とランチするには
わざわざ前もって約束しておかないとだめでした。
今は、いつでもつながれる、いつでも待ち合わせられる。
その結果、こんなに不自由なことになってるなんて。

おばさんは、声を大にして言いたい。

「いつでもひとりの時間が持てると思ったら、大間違いだよ!」

子どもを産んだらねぇ、ひとりの時間を持ちたくても持てないんだよ!
ママたちはみんな、「ひとりになりたい~」って、叫んでるんだよ!

私だって、 こうして、
ひとりの時間が持てるようになるまで 何年かかったことか。

ひとりランチを楽しめるこの幸せが、
いつかあなたたちにもわかるときが来るのでしょう……。

西荻窪の、帽子屋さんでオーダーして
つくってもらった お気に入りの帽子です。
ゴムがついているので、
自転車でスピード出しても平気!

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