2013年1月23日水曜日

On My Own?

ずっと観たかった「レ・ミゼラブル」を
ようやく観に行きました。

始まってすぐに、気づきました。
「これ英語かぁ!」

ちょっと考えれば、当然のことなのです。
キャストは全員英語圏の人たちだし。
ヒュー・ジャックマンがフランス語を猛練習、なんて
聞いてなかったし。
「アマデウス」だって「SAYURI」だって英語だったし。
でも、私の心の準備ができていなかった…。

フランスが舞台だけど、英語。
どうしても違和感が……これって私だけ?

言語と場所は、切り離せないもの。
言語こそ文化だと思っています。
母国語をあれほど誇りにしているフランス人の人たちは、
この映画をどう思っているのでしょう?
私たちに置き変えてみると、 明治維新の話を、
中国語で映画化されたような感じ…?

そのとき思い出したのが
20年以上前に帝国劇場で観た「レ・ミゼラブル」。
ジャン・バルジャン役の鹿賀丈史さん、素晴らしかった~。
あのときと同じ気持ちで、観ればよいのね。
これは、イギリスで大人気のミュージカルの、映画版。

こんなふうに、自分が昔見た「レ・ミゼラブル」の
感動を思い出しながら、
この世界に浸っている人も
たくさんいるのかもしれませんね。

映画の俳優さんたちの歌と演技、素晴らしかったです。
何度も涙しました。
でも、私にとってやっぱり
「On My Own」は
島田歌穂さんの歌が最高です!

映画のあとは、パンフレットをじっくり読んで
余韻に浸るのが楽しみです。

2013年1月19日土曜日

笑ってはいけない その2

子どもが小さい頃のことです。
夫の母も一緒に、
4人で動物園に 行くことにしました。
途中で、電車を乗り換えるために
降りたところ、 夫が「あ、バッグ忘れた!」

バッグを網棚に載せたまま、
電車は行ってしまいました。
財布なども、入っていたのに……。

その瞬間、私は
「ワハハ!」と笑ってしまいました。
見ると、夫も、夫の母も深刻な顔。
「こんなときにどうして笑うの?」と言いたそうです。

いや、笑うでしょ普通……。
もしかしてこれは、文化の違いでしょうか?
私は九州で、夫は東北出身です。

もうひとつ、だいぶ前のことです。

離婚問題で悩んでいる
友達のA子と会い、 喫茶店で話を聞いていました。

涙ながらに語る彼女の話を聞いているうちに
私もつい、もらい泣きしたりして…。

そのうちに、
彼女の夫の浮気相手の話になりました。
いろいろな経緯があり
彼女も一度、相手の女性に会ったのだそうです。

「それが、私よりキレイな女だったら
まだ許せるじゃない!
でも、その女って、その女って……、
モミアゲが長いような女なんだよ!」

……プーッ!
笑ってはいけないと思ったけれど
ガマンしきれず、吹き出してしまいました。
それまでが深刻だっただけに
「モミアゲ」という言葉に異常反応。

でも次の瞬間、「ゴメン!」と言って、
真剣な顔に戻ろうと頑張りました。

ふと見ると、
彼女がテーブルに突っ伏しています。

笑うなんて無神経だった……。
彼女を、傷つけてしまった……。

「A子ゴメン! ほんっとゴメン!」
私は青くなり、必死に謝りました。
「大丈夫だよ。そんなヘンな女より、
絶対A子のほうが勝ってるからさ。
ねぇ、元気出してよ!」

すると聞こえてきたのは 彼女の笑い声……。
泣いていたのではなく、突っ伏して笑っていたのでした。

それからは、ふたりともしばらく
「モミアゲ、モミアゲ……」と
うわごとのように言いながら、
涙を流し、笑い続けました。
周りのお客さんに、不審がられるほど……。

ちなみに彼女も私も、九州出身です。
……って、そんな結論?

ニューヨーク旅行したときに
MOMAで見た、アート作品。
下手さが愛らしくて笑える……。
合羽橋で修行して!

2013年1月16日水曜日

笑ってはいけない

毎年、おおみそかに
「笑ってはいけない」という番組があり
いつもコドモが楽しみにしています。

確かに、 「笑ってはいけない」といわれればいわれるほど、
笑いたくなってしまうことって、
あるものです。

私も子どものころは、
卒業式の予行演習とか
親戚が集まる法事とかで
訳もなくおかしくなって
笑いをこらえきれず、大人に怒られていました。

さすがに大人になった今、
そういうことは減りましたが……。

大人が、絶対に笑ってはいけない場面。
それは、「子どもを叱っているとき」です。

私のコドモが保育園の頃、
いつもふざけすぎて
先生を困らせている時期がありました。

「一度ちゃんと叱っておかないといけない!」と
思い立ちました。
それも、本気で怒っているところを見せるために、
真剣に話をしなければいけないと。

保育園から帰って、
「ちょっと、そこに座りなさい!」と 恐い顔で言いました。
そして、正座で向かい合ったところ……。

驚いたことに、
コドモが、プーッと吹き出したのです。

「コラッ! 笑うな!」 当然、私は怒りました。
コドモは「ハイッ!」と返事をしたものの
わなわなと唇が震えています。

そして私も……
「笑ってはいけない、笑ってはいけない」と
思いながら
どうしても、おかしさがこらえきれず。

お説教する声も、震えてしまって
笑っているのがバレバレでした。
それからの時間は、お説教というより
単なる「笑いガマン大会」 になってしまったのでした。

水に落ちてはいけない!
一緒に行ったお友だちは、落ちてしまいました…。

2013年1月8日火曜日

出会い

新しい年が始まりました。
今年も、できるだけこのブログを
続けていきたいと思います!

そして、たくさんの本を読み
いい映画を観たいです。

年明け早々、いい本に出会いました。
早川義夫さんの『たましいの場所』。

お名前に見覚えがあり、
確か、昔ジュリーの曲をつくっていらしたような記憶が…。

一時期、音楽活動をやめて
本屋さんをしていらしたのですが
再び、歌手として活動していらっしゃるそうです。

胸にしみる言葉がたくさんありました。
どれか紹介したいと思いましたが
あまりにもたくさんあって選べないので、
ふと開いたページにあった言葉を ここに載せます。

「生きていくなかで、気持ちいいことがいちばんいい。じーんときたり、ほろりとしたり、スカッとしたり。  
 人と出会うのも、何かを作り上げるのも、なぜ、そうするのか、何を求めているのかと言えば、気持ち良さを求めているのだ。自分自身が気持ち良くなること。そこから始めなければならない。そこが出発点でありたい。」
(早川義夫『たましいの場所』ちくま文庫より一部抜粋)

私も、もう一度原点に戻って
自分が気持ち良くなるように
一所懸命働こう。
さあ。

ひと目惚れして買いました。
手前から、ホヤ カルノーサ コンパクタ、
ヒメオウゴンカゲツ。