2018年5月14日月曜日

福岡でバスに乗るとき、気づいたこと

出張で福岡に行きました。

福岡は、私が移住したいと思っている街。

市内の移動には、たいてい電車を使いますが、急いでいないときはバスを使います。
福岡市内には、バスがたくさん走っていて、とても便利です。

そこで気づいたことがありました。

福岡の人は、バスに乗るとききちんと並ばない。

もちろん、高速バスとか、長時間乗るバスなら別だと思いますが、
ふつうのバスに乗るときは、バラバラと、適当に乗るのです。

そういえば昔、北九州に住んでいた時もそうだったな~と
思いだしました。
東京住まいが長くなった私は、「もう、マナー違反!」とつい
イラついてしまうのですが…。

でも、よく見ると誰の顔も穏やかなのです。
「我先に」と急いでいる感じでもなく、
先を越されても、怒る人はいない。
たぶんケンカも起こらない。

東京にいると、
「整然と」「ルールを守る」ことがすごく大切で
守らない人にはすごく厳しい目が向けられてしまいます。
私自身も、向けた覚えがあります。
ちょっともたついただけで、舌打ちされたりするので
失敗しないように、いつも緊張している気がします。
それは、「人が多いから」というのもあるし
「皆が急いでいるから」というのもあるでしょう。
でももうひとつ大きいのは、「疲れているから」。

疲れていると、やさしくなれない。

正直言うと、私も会社員時代、ぐったり疲れているときは
お年寄りが目の前に立っても
「席を譲りたくない」と思ってしまうことがありました。
そんなに疲れている人になりたくないな、と思います。

福岡でホテルに一泊した翌朝、
大きな駅のコインロッカーに荷物を預けようと思いました。
最近のロッカーは、真ん中に操作パネルがあって、ひとりずつ順番に
料金を払い、ロックする仕組みなんですね。

パリッとしたサラリーマンの男性と
同時にパネルに手を伸ばそうとしたところ、思いがけず
「どうぞお先に」と譲ってくれました。

本当にびっくりしました。
会社員男性に、しかも忙しい朝に、何かを譲られるなんて。
こんな普通のことにびっくりしている自分がおかしいのかもしれません。

いつの間にか、私の中にはだいぶ東京が染み込んでいます。

東京に戻ったら、自分の中のギアをぐっと入れます。
周りに遅れないように、人に迷惑をかけないように。
電車の中の人の顔は、みんな疲れていました。
「疲れ」は伝染するのかもしれません。



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