2018年4月23日月曜日

松坂慶子になる日

長い間、このブログを休んでいました。
いろいろなことがあって、自分の生活や感じたことを
正直に綴る気持ちにはとてもなれませんでした。
でも、また再開しようと思います。

きっかけは、大学生の息子が家を出たことです。
ここ4年程二人で暮らしてきましたが、
あまりにも性格の違う私と息子は、ぶつかってばかりでした。

ある日口論をしているときに、「それは、アンタの価値観でしょ!」と言われ
そうだ、自分の価値観を押しつけるような母親は
一刻も早く離れた方がいい、と思いました。

それから慌ただしく引っ越し先を探し
数々の面倒な手続きに私を振り回したあとで
ついに、息子は出ていきました。
部屋に、大量のゴミを残して……。

私は全身を埃だらけにしながら
何時間も、無心にゴミ部屋と格闘しました。
ベタベタの床を雑巾がけしながら、ふと思いました。「今の私、誰かに似てる」

それは、蒲田行進曲の松坂慶子……。

そう思いながら掃除をしたら
なんとなく気分もアガリました。

掃除の後は、松坂慶子のように
ザパーッとシャワーを浴びました。

思うのですが、息子を持つ人の多く(多くないか、一部?)は
人生で一度か二度、松坂慶子になる日があるのではないでしょうか。

昔、弟が社会人になりたてでひとり暮らしをしていたときにも、
母と一緒に訪ねて行ったら
ゴミ屋敷になっていたことを思い出しました。

2人で、一日中洗濯機を回しながら
掃除をしまくって、へとへとになったものです。

そんな弟も、今では普通に二児の父親になり ました。
あの荒れた部屋にいたのがウソのようです。

息子は、またこれから新たなゴミ部屋をつくるのかもしれません。
私は手を出さず、遠くから見守るつもりです(と、少なくとも今は思っています……)

とにかく、こうして私は一人になりました。

今年中には、今の家を売って、故郷である九州に移住する予定です。
50代にして、新しい人生のスタートです。

その移住のてんまつを、これからこのブログに書いていこうと思っています。



息子の部屋から救い出した本たち。
これからゆっくり読み返そうかな……とワクワクしています。