2012年9月25日火曜日

キレる勇気

先日、高校時代の同窓会に出席した時のこと。

話題が、夫婦ゲンカのことになって
盛り上がっていたら、
同じクラスだったAちゃんが
こんなことを話してくれました。

「駅のホームで夫と口論になって、
私、あんまり頭にきたから
『もうこんなのいらないね!』って言って
結婚指輪を線路にポーンって投げ捨てたの。
夫は、慌てて拾いに行こうとしてたけど
駅員さんに止められてた」

すごいね!ってみんなで笑ったのですが、
こういう話を聞いて私が思うのは
「勇気があるな」ということです。

いくら頭にきても、小心者の私には絶対できない…。
夫婦ゲンカをしたときなんか、
お皿の一枚も投げつけて割ってやりたいとか
テーブルをひっくり返したいとか
頭では思うのですが、
やっぱりできません…。
クッションを投げるのがせいぜいです。

そんな私でも、たった一度だけ、
子どもにキレたことがあります。
理由は省きますが、
あまりにも、あまりにも頭にきて
大声でわめきちらしながら、
子どもの大事にしているカードをぐしゃぐしゃにして投げつけ、
マンガもそこらじゅうに投げつけました。

子どもが、ワンワン泣きながら
オット(会社にいた)に電話をかけようとしたので
やめましたが、
それまでかなり長いこと、わめきつづけ、暴れ続けました。

正直な感想は…

なんだか、スカッとした!
気持ちよかった。

DVの人って、こういう感じなのかな…。
(決して肯定しているわけではありません)

先日観た映画『かぞくのくに』。
北朝鮮に暮らす兄と、日本にいる家族の話です。
心をゆさぶられる映画って、こういうことをいうんだな…。
帰りの電車の中でも、思い出して泣き続けてしまいました。

2012年9月20日木曜日

30年ぶりの「積木くずし」

先日、図書館に行ったとき、懐かしい本が目に入りました。

穂積隆信さんの「積木くずし」。
30年前に刊行され、社会現象を引き起こした本です。

当時は、娘さんの過激な非行ぶりばかりが
気になっていたけれど、
同じく思春期の子どもを持つ立場になった今、
親目線で、もう一度読んでみようと思い立ちました。

それは、私が思っていたのとは 全く違う、
愛情深い物語でした。

彼女は、あのときまだ13歳だったのですね。
中学一年生の女の子が、
シンナーを吸ったり外泊を繰り返すなんて
考えられないけれど、
彼女なりに、よっぽど苦しいことがあったのでしょう。

娘の非行に悩んだ末、ご両親は
警視庁少年課の「心理鑑別技師」の女性に相談に行きます。
その女性が、娘さんの治療のために
ご両親に約束させたルールとは……。
それまで、教師やカウンセラーに言われてきたこととは
かけはなれた内容でした。

・子どもが何をしようと決して叱ってはいけない。意見を言ってもいけない。
・子どもに話しかけてはいけない。何か言ってきたら、返事だけする。
・家に帰らなくても、絶対に探さず、放っておく。
・お金は一円も渡してはいけない。
・夜10時を過ぎたら、家に入れてはいけない。

父親は、「もし、外で何かあったら……」と心配しますが
それに対して彼女は、きっぱり言います。
「もしものことがあったら、それはお子さんの寿命です」

そのくらいの覚悟がないと、
子どもを救うことはできないというのです。

ご両親は、ものすごい葛藤を繰り返しながら、
(そして時々ルールを破って、こっぴどく叱られながら)
娘の問題に立ち向かっていくのです。

もちろんこのルールは、
特殊な状況にいる子どものための ものですが、
反抗期の子どもと対峙するときにも、
大いに参考になることがあると感じました。

「意見を言わず、子どもの行動を、愛情を持って黙って見ていること」。
ものすごく難しいけれど、 本当に正しいと思う。

人を育てるってことは、本当に命がけなんですね。

思いがけない本との出会いがあるのが、図書館のいいところ。
ちなみにうちの図書館バッグは、
実家の母が昔、コドモにつくってくれた保育園バッグです。

2012年9月10日月曜日

別れの日

子どもが小さいときに使っていた
食事用の椅子を
処分することにしました。

最近まで、赤ちゃんを預かるときに
使っていたのですが
その子も大きくなって、
普通の椅子でも大丈夫になったからです。

成長に応じて、高さが変えられるもので、
ドイツ製で、頑丈な木製。
まだまだ使えそうです。

市の施設の「譲ります」コーナーに
掲示を出しました。

1週間後、6か月の赤ちゃんのママが
椅子を取りにみえました。
「お礼です」と、3本のジュースを持って。

彼女が椅子を抱えていく後ろ姿を見送りながら
あれ、あれれれれ……涙が。
なんだろう? この感情。

あの椅子には、思い出がいっぱい、いっぱい詰まっていたのですね。

せっかくつくった離乳食を食べてくれなくて、私が泣きそうになったこと。
初めての誕生日、ケーキのろうそくを嬉しそうに吹き消していたこと。
よく、ご飯を食べながらこっくりこっくり、船をこいでいたこと……。

子どもの小さくて可愛かった時代が、去っていくような
そんな寂しさで胸がいっぱいになりました。

翌日、ママから「早速使っています」という
お礼メールが届きました。
なんだか、自分の気持ちを伝えたくて
「あの椅子をこれから使えるあなたが、少しうらやましかったです。
子育て頑張ってくださいね」
そんなことを、長々とメールで返信しました。

あの椅子がどこかで活躍しているのを
ときどき想像するだけで、
ふわぁっと優しい気持ちになれそうです。

何か着信の設定が理由だと思いますが、
残念なことに、私のメールは戻ってきてしまいました。


玄関を、イメージチェンジしよう!と
プリザーブドフラワーを注文してみました。
見るたびに、癒されます。

2012年9月4日火曜日

スケバン40代

街を歩くたびに、
いいなあ、着てみたいなあと 思っていた。

でも、この身長で、
この5等身じゃ無理だろうなと
あきらめていた。

スタイリストの大沢早苗さんに、相談してみた。
彼女は、ダメなときははっきり言ってくれるから。
「私には、無理だよね?」
そうしたら、意外に
「そんなことないよ! 大丈夫」と言ってもらい、
どんなデザインを選んだらいいか、アドバイスをもらった。

それで…ついに買っちゃいました。
マキシ丈のスカート。

着て出かけるのにちょっと勇気がいったけど
うん、思ったより大丈夫かも。

ぺたんこサンダルがいいよ、とアドバイスされていたけど
なんとなく心細く、
高さのあるサボを履いて出かけました。

初めてする格好は、楽しい…。
歩いているうちに、 なんだろう、この不思議な気持ち?
そうだ、スケバンってきっとこんな感じなんだな。

ちなみに…。
つばの広い帽子と、
長いストールを合わせてみたら
狂女のように見えました。
コーディネートには、注意が必要です。

自転車に乗るときにも、注意が必要です。