2012年9月10日月曜日

別れの日

子どもが小さいときに使っていた
食事用の椅子を
処分することにしました。

最近まで、赤ちゃんを預かるときに
使っていたのですが
その子も大きくなって、
普通の椅子でも大丈夫になったからです。

成長に応じて、高さが変えられるもので、
ドイツ製で、頑丈な木製。
まだまだ使えそうです。

市の施設の「譲ります」コーナーに
掲示を出しました。

1週間後、6か月の赤ちゃんのママが
椅子を取りにみえました。
「お礼です」と、3本のジュースを持って。

彼女が椅子を抱えていく後ろ姿を見送りながら
あれ、あれれれれ……涙が。
なんだろう? この感情。

あの椅子には、思い出がいっぱい、いっぱい詰まっていたのですね。

せっかくつくった離乳食を食べてくれなくて、私が泣きそうになったこと。
初めての誕生日、ケーキのろうそくを嬉しそうに吹き消していたこと。
よく、ご飯を食べながらこっくりこっくり、船をこいでいたこと……。

子どもの小さくて可愛かった時代が、去っていくような
そんな寂しさで胸がいっぱいになりました。

翌日、ママから「早速使っています」という
お礼メールが届きました。
なんだか、自分の気持ちを伝えたくて
「あの椅子をこれから使えるあなたが、少しうらやましかったです。
子育て頑張ってくださいね」
そんなことを、長々とメールで返信しました。

あの椅子がどこかで活躍しているのを
ときどき想像するだけで、
ふわぁっと優しい気持ちになれそうです。

何か着信の設定が理由だと思いますが、
残念なことに、私のメールは戻ってきてしまいました。


玄関を、イメージチェンジしよう!と
プリザーブドフラワーを注文してみました。
見るたびに、癒されます。

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