私の担当の美容師さんは、若くて可愛いお姉さん(たぶん20代)。
最初のうちは雑誌を見ながら、
「このイタリアンのお店、おいしそう~」
「仲間由紀恵さんって、首が短い~」などと
勝手なことを言って、楽しくおしゃべりしていました。
そのうちに、話題は紅白歌合戦のことに。
私、じつは昨年の紅白で、
氷川きよしさんの歌とパフォーマンスに感動…。
「これから世界に通用するのは、氷川きよしさんではないか」
と思ったりしたのです。
その話を熱く語ったところ、
美容師さんは、すご~くすご~く優しい笑顔で
こうおっしゃいました。
「お好きなんですね」
「コンサートとか、チケットとるの大変でしょう?」
いや、コンサートにはまだ行ったことがないんですが。
そんなことはどうでもいいのです。
私がショックを受けたのは、
彼女の中で、とつぜん
「中高年の方には優しくしなきゃ」というスイッチが
入ったのが、見えたことです。
まるで、
「あらっ、この人、そういえば向こう岸の人だった」と
気づいたかのようでした。
せつない……。
この歌がいちばん好きです。 いっそ、コンサートにも行ってみようかな。 |
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