2012年4月7日土曜日

物忘れの効用

実家の父母が、引越しをすることになり、
せっせと「断捨離」にはげんでいるようです。
先日も、私のものと思われる本を
段ボールでどっさり送って来ました。
おかげで、懐かしい本をたくさん発見。

年をとって嬉しいと思うことのひとつは、
「以前読んだ本の内容を、すっかり忘れてしまっていること」
です。
忘れているのが、嬉しいなんて
ヘンでしょうか。
だって、面白い本を、また一から楽しめるのです!
推理小説だって、誰が犯人だったかも
すっかり忘れてしまってます。
「面白い」とわかっている本を
読み始めるときのワクワク感といったら……!

私にとって、目下「もう一度楽しめるシリーズ」のナンバー1は
スー・グラフトンの探偵小説。
キンジー・ミルホーンという女探偵が主人公で、
「アリバイのA」「泥棒のB」……というふうに、
アルファベット順に刊行されています。

最初の「A」を読んだのは、高校生のときでした。
今、再びAから順番に読み返して
幸せに浸っているところです。
最近は寿命が長くなっていますから、
この調子で、死ぬまでに何度も同じ本を楽しめそう。

私の母も姉も大ファンで、
刊行を楽しみにしているのですが、
2006年の「ロマンスのR」以来、続編が出ていません。
果たして母が死ぬまでに、Zまで刊行されるでしょうか?
続編が待ち遠しいです。

もういちど読みたい本ばかりです

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