業者の人に、家に来てもらうことって、ありますよね。
HPでたまたま見つけたところに
お願いすることが多いけれど
いつも“いい人”にあたるとは限りません。
その人の見立てが正しいかどうか
料金が適正かどうかは、
自分の勘を信じるしかないときもあります。
「この人、ほんものかな、それとも…」
いつも、そんな葛藤が自分の中で巻き起こります。
たまに「ほんものだ」と思う人に出会えると、嬉しい。
先日、キッチンの蛍光灯が、つかなくなってしまいました。
新しいものと交換しても、やっぱりつかないので
近所の電気屋さんに見てもらいました。
一人めの人は、スイッチをパチパチしただけで
「心臓部がダメになってるから、交換ね。作業代入れて3万円」
「なんだか、この人…」
にせものな気がしたので、お帰りいただきました。
次の日、別の電気屋さんに来てもらいました。
蛍光灯だけでなく本体も取りはずして、
ホコリだらけになって天井裏も見てくれて
どこかに問い合わせもしてくれて、
原因を突き止めてくれました。
すごく、レアなトラブルのようでした。
料金は、3000円。 かっこいい~。
お帰りを引きとめて、関係ない
暖房やパソコンのことなど、あれこれ相談してしまいました。
思い出したのが、
以前、和室の畳替えをお願いしたときのこと。
近所の畳屋さんを見つけて、お願いしたところ
やってきたのは、70過ぎと思われる無愛想なおじさん。
ベランダで、2時間ほど黙々と作業をしている様子や
家具を運び出すときの様子を見て、思いました。
「この人、きっとほんものだ」
作業が終わったところで
思い切って、言ってみました。
「あの~。このテーブル、ガタガタ揺れるんですけど
ちょっと見てもらえないでしょうか」
ダイニングテーブルのガタつきが どうしても直せず、
何カ月も我慢していたのです。
ホームセンターで相談して、いろいろ材料を買ってきて試したり
便利屋さんに頼んだりしてみたけれど
やっぱり直せなかったのです。
おじさんは、ひょいとテーブルをひっくり返して
あちこち見ていたと思いきや、
金づちを取り出して、木の“ある部分”を、カンカン!
……なんと、10秒で直してしまったのです。
スパナやドライバーも使わずに。
かっこいい~。
お礼の額がわからず、迷った末、適当に包みましたが
無愛想なまま、去っていきました。
まるで、さわやかな風のよう!
あこがれます。私もなりたい。
そして、「ほんもの」の連絡先は、
暮らしの財産。
なくさないようにしなくては!
ときどき、一人でぼんやりしたいときに 訪れる、根津美術館。 紅葉がきれいでした。 |
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