2012年11月9日金曜日

プリズンウォーク

あるNPOが主催する
「プリズンウォーク」というイベントに、参加してきました。

府中刑務所の見学(入口までですが)をして、
まわりを、ぐるっと歩いて回るというもの。

その日は、ちょうど府中刑務所の文化祭で
近所の親子連れなどがたくさん訪れ、賑わっていました。
文化祭と言っても、
刑務官の方たちが出店したり、
バンド演奏をしたりするというもの。
受刑者の人とは、全く接触はありません。

刑務所の中を見学できるバスツアーもありますが、
単に、サファリパーク的なものです。
それでも、ものすごい行列ができていました。

日本では、受刑者は
親や弁護士など、限られた人としか
交流ができず、
社会との接触をまったく遮断されてしまいます。
ほかの受刑者との会話も厳しく制限されます。

そんな状況で何年も、何十年も過ごした後
いきなり社会に放り出されて、
うまくやっていける人の方が珍しいでしょう。
再犯が多くなるのも、うべなるかなという感じです。

欧米では、面会も日本より自由ですし
軽い罪の人は
そのまま働きながら
週末だけ「おつとめ」をするというケースも
認められているそうです。

日本でも、そういう制度が取り入れられることを望みます。

刑務所の、長い長い塀の周りを歩きながら
目に見えるのはほんの、壁一枚なんだけれど
目に見えない厚い壁があることも
あらためて実感しました。

それでも、
こんなふうに、刑務所と地域とのつながりがあって
子どもを遠ざけるのではなく、
気軽に連れてくる大人がたくさんいるということに、
わずかですが、
希望の光のようなものを見た気がしました。

うちのベランダから見た夕焼け、いつもキレイです。



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