2012年11月2日金曜日

持ったが病

「私、カーキ色が好きなんだけど
今年カーキ色のポロシャツを買おうと思って
試着してみたら
びっくりするほど似合わなかったのよね…。
顔が、くすんで見えて」
友人が言っていました。

わかるわ~。

私も、流行のレオパード柄を取り入れようと思って
カーキ&黒のストールを買いました。
確かに、おしゃれっぽくは見えるけれど
なんだか、似合わない…。
こういう沈んだ色の組み合わせって
若い人だからこそ映えるのですね。

それでも、せっかく買ったのだし
おしゃれを楽しみたいんだから、と
意地のように使っています。

こんなふうに、「今一つ似合わないけれど、
そして、前ほど似合わなくなったけれど、
せっかく買ったんだから…」という服が
クロゼットの中にたくさん、たくさん。

幸田文さんの本を読んでいたら
「持ったが病(やまい)」という言葉が出てきました。
「なんでも持ってるもの有りったけ身につけて、
ひけらかしたがることを指して云う」とあります。

所有したことが、すなわち病気のもとだという言葉に
思わずう~んとうなってしまいました。

本当に自分に似合う服、少しだけで
満足できるようになったらいいのに。
そう思う一方で
でも、こんなふうに
煩悩にまみれた生活も 楽しかったりして…。

初めて、スカイツリーに昇ってみました。
行く前は「何もこんなに高くしなくても」と思っていたけれど、
幸せそうな人たちをいっぱい見て、
なんだか気持ちが温かくなりました。

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